京都のベストお花見スポット 2023

作者:阪本レイラ

底冷えのする京都の冬が和らぎ、春の訪れは心身若返るような気持ちにさせてくれます。この季節の到来を教えてくれるのは、やはり桜の開花宣言、そして、やがて白とピンクの桜花爛漫になる町の様子です。この美しい景色は全国で見られるのですが、古都京都の花見はやはりそのユニークさ故、際立っているように思われます。

お花見は千年以上続く日本の伝統文化と言えるでしょう。平安時代、貴族は桜の下で唄や舞と和歌を楽しんでいたようです。短い期間に様々な表情で人々を魅了する桜は、人生の儚さを象徴しています。源氏物語ではこのお花見の様子が沢山描写されており、中心的な話題になっていることがわかります。

お花見散策に一番人気な桜名所として、桜並木が続く哲学の道があります。京都大学の西田幾多郎教は、哲学に必要な「時間、空間、静」を求めて毎朝歩いたと言われています。この桜並木、元々は、大正から昭和にかけて成功した日本画家橋本関雪の妻ヨネさんが、京都市に御礼を兼ねて寄付した桜が始まりだそうです。地元の人は「関雪桜」と呼んでいます。

哲学の道

円山公園

京都市内最古の公園、円山公園は夜桜まで楽しめる花見のメッカです。中央に位置する一重白彼岸枝垂れ桜は樹齢80年の二代目で、桜守の十六代目佐野藤右衛門さんによって大事に育てられています。満開の頃の立ち姿は圧巻の美しさで、思わず立ち尽くしてしまうほどです。

人混みから逃れ、広大な敷地で楽しめる桜名所は地下鉄北山駅に直結している京都植物園です。180品種ほどの桜500本が植えてあるため、3月上旬から4月中旬までと長い期間に渡ってお花見が楽しめる場所です。また植物園の西側、鴨川沿いには800mほどの八重紅枝垂れ桜のトンネル、半木(なからぎ)の道は葉桜まで美しく、気持ち良い散歩道です。

京都には、知られていない隠れスポットがまだまだ沢山あります。寺社の庭園から川や疎水沿いの散歩道など美しさを堪能できる箇所が尽きることはないでしょう。華やかさ、賑わい、静寂、熟考の空間、求めるもの全てが揃っている町です。先ずは、Genji Kyotoから徒歩圏内の花見スポット情報をご確認ください。

スカイフォレストガーデン*

エレベータ一本で行けるスカイフォレストガーデンでのお花見! 桜茶、または桜カクテルと共に鴨川沿いの桜並木の景色をご堪能ください。

Genji Kyoto より鴨川を望む

桜が連なる鴨川

渉成園*

Genji Kyotoから徒歩10分ほどです。石川丈山による池泉庭園と茶室を備えた街中で静かに散策できる庭園です。紅枝垂れ桜は4月上旬が見頃です。

開園時間:05:50~17:30

入場料(庭園維持協力寄付金):500円

鴨川

鴨川沿いの桜は長い距離楽しめるので、ぜひ当館の貸自転車をご利用ください。お弁当とピクニックシートを持ち、お好きなベストスポットでの休憩はいかがでしょう。

高台寺

敷地内に約50本の桜。波心庭の枝垂れ桜は、夕方5時からライトアップされ、薄ピンクの枝が揺らぐ枯山水は妄想的なシーンを繰り広げます。

満開時期:3月下旬から4月初旬にかけて

拝観料:大人600円、中学生以下250円

ライトアップ: 2023.03.17~2023.05.07 17:00~21:30受付終了(閉門22時)

東寺

五重塔をバックに圧巻の桜三昧を昼夜楽しめる京都の入口に位置する東寺。樹齢120年の「不二桜」は弘法大師の「不二の教え」から名付けられらそうです。

満開時期:4月上旬

拝観時間:08:00~17:00(受付終了16:30)

拝観料:大人1,000円、中学生以下500円

ライトアップ :2023.03.18~2023.04.016. 18:00~21:30(受付終了21:00)

★2023.03.20~2023.05.25 春の特別公開があり、宝物館内には81件の国宝と25,000点近くの重要文化財が保存されています。

清水寺

Genji Kyotoから歩いて30分の人気のお花見スポット。

満開時期:3月末から4月初旬

拝観料:大人400円、中学生以下200円

拝観時間:06:00~18:00

ライトアップ(夜間特別拝観)2023.03.25~2023.04.02 18:00~21:30(受付終了21:00)

清水寺

祇園白川

祇園白川は琵琶湖からの水が流れる疎水沿いにあります。花遊会を表す「柳と桜」の並木道は、石畳と古い町並みが芸の神様を祀る辰巳神社にと続きます。木の下から青い空をバックに見上げる枝垂れ桜の光景は、絵心のある方ならば思わず描きたい気持ちになることでしょう。夜は灯篭の灯で白く鮮やかな桜へと変身です。そして葉桜の頃、花筏が浮く白川の流れは、寂しさ故の美しさを感じるひとときです。

満開時期:3月下旬から4月初旬

円山公園

京都市内最古の公園。

園内中央には「祇園の夜桜」として知られる有名な枝垂れ桜がございます。

満開時期:4月初旬

入園料:無料

シダレザクラのライトアップ:2023.03.24~2023.04.09 18:00~22:00

蹴上インクライン

当初は琵琶湖と疎水を繋ぐ舟を乗せる車両が走ったところです。今では仕事を終えたレールだけが残り、その脇には桜の木が立ち並んでいます。レールの上に続くピンクのトンネルは見逃せない散策スポットです。

満開時期:3月下旬から4月初旬

入場料:無料

岡崎疎水

平安神宮の途中に観られます。

満開時期:4月初旬

入場料:無料

★岡崎十石舟(25分)

運航期間:2023.03.18~2023.04.13 9:30~16:30発

※原則15分間隔で運航。当日の状況により臨時便を運航する場合があります。 

料金:大人1,500円、小人800円、幼児(3歳以上)500円

南禅寺舟溜り乗船所から夷川ダムで折り返し、南禅寺舟溜り乗船所へ戻ります。

乗船券はネットからの事前予約、または現地にて午前8時半から販売される当日予約が可能です。(1日分の定員分が売り切れ次第、受付終了)。早く行かれることをお勧めします。

平安神宮

平安神宮の神苑は4つの庭からなる四季折々の風光明媚な趣のある庭園です。中でも桜は少し遅めの4月初旬から2週間ほど、静かに散策を楽しめます。本殿の前の八重紅枝垂れ桜が、その名の通り、紅色に咲き乱れるのはソメイヨシノ見頃の少し後になります。

満開時期:4月初旬から中旬

境内参拝時間:6:00~18:00

境内参拝料:無料

神苑拝観受付時間 8:30~17:30

神苑拝観料:大人600円、中学生以下300円

★平安神宮の神苑内 茶室 澄心亭

平安神宮神苑のベニシダレザクラを愛でながら、お茶を楽しむことができる「観桜茶会は」、茶室 澄心亭にて。作法を知らなくても茶会を体験できます。

2023.03.26 & 03.30~04.09 9:00~16:00

お茶券:1,000円 (別途神苑入苑料600円)

★桜音夜~紅しだれコンサート

開催日時:2023.04.05 ~ 04.09

演奏1回目 18:40~19:20、2回目 19:50~20:30

4年ぶりに平安神宮の桜音夜が開催されます。席の用意などはなく、夜の拝観時、庭園を散策し、心地よい音色を楽しむことができるでしょう。

一般3,500円 (前売2,500円);小学生3,000円 (前売2,000円)

上賀茂神社

上賀茂神社、正式名は賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)です。桜に背景に朱色の鳥居や拝殿、本殿などフォトジェニックな神社です。

満開時期:4月初旬から中旬

拝観料:無料

熊野若王子神社

哲学の道の南端に位置する熊野若王子神社は、こじんまりとした静かな神社ですが、その歴史は深く、熊野古道に出向く前には、この神社で浄めてから長旅に出たと言われています。裏山の桜花苑には平和を願って作られた陽光桜が咲き乱れ、同志社の創始者新島襄との交友があった当時のご住職が提供したクリスチャン墓地があります。

満開時期:3月下旬から4月初旬にかけて

拝観料:無料

哲学の道(約30分ほどの散歩道)

銀閣寺から南禅寺までを繋ぐ桜並木。

多くの店やカフェが立ち並び、気軽に桜を楽しむことができます。

満開時期:4月初旬

大変混み合うため、朝、または夕方などの時間帯がおすすめです。

おすすめランチのお店:おめん銀閣寺店 あかつきラーメン かつくら銀閣寺店 日の出うどん 

御所

広大な敷地内には、多種の桜が見られます。

御所内庭園は無料一般公開されています。

二条城桜祭り2023

ユネスコ世界遺産に登録された桜の名所。

様々な種類の桜が植えられているため、他のエリアよりも長い期間、満開の桜を楽しむことができます。

満開時期:3月下旬から4月初旬


二条城桜祭り期間:2023.03.17 ~ 2023.04.15

通常観覧:08:45~16:00 (17:00 閉城)

通常観覧入場料:一般 1,300円、中高生 400円、小学生 300円(二の丸御殿観覧料込)

ライトアップ:18:00~21:00(22:00 閉場)

(前売料金)

【月~木】中学生以上 1,600円、小学生 1,000円

【金~日·祝】中学生以上 2,000円、小学生 1,400円

【4月1日・8日】中学生以上 2,400円、小学生 1,800円

※ 当日二条城で販売する当日券(毎日18:00から販売)については、中学生以上+400円、小学生+200円となります。

※ 4月1日・8日は日付指定となり、原則前売り販売となります。

おすすめランチのお店:

京の惣菜あだち https://goo.gl/maps/kt4X1iktzaGdai8g9

静家二条城店 https://goo.gl/maps/7H4nWmuvbbFD2wE29

喜Bun上Jo https://goo.gl/maps/t5ah91i62h59Hn2L6

四季なかむら https://goo.gl/maps/boh3YvC5jzw29auDA

雨宝院*

ひっそりと佇む西陣の雨宝院は、歓喜桜と観音桜が少し遅めに満開を迎えます。更に御衣黄(ぎょいこう)という緑の花を咲かせる遅咲き桜もあります。4月の中旬から下旬に楽しめるお花見にどうぞ。

満開時期:4月初旬から中旬

入場料:無料

平野神社

早咲きから遅咲きまで品種と珍種に富んだ平野神社の境内。

満開時期:3月中旬から4月下旬にかけて

★ 4月10日に行われる桜花祭は、花山天皇の後胤繁栄を祈り、平野神社への行幸したのが起源だそうです。当日は正午から200人による時代行列が氏子地域を巡行します。

入場料:無料

仁和寺

満開時期が京都で最も遅い御室桜が有名な世界遺産の名所。

満開でも2~3メートルまでしか成長しないため、近い距離で桜を楽しむことができます。

近くの龍安寺、平野神社や金閣寺と合わせて訪れるのがおすすめです。

満開時期:4月初旬から中旬

仁和寺御所庭園 拝観時間:9:00~17:00 (16:30 受付終了)

拝観料:大人800円、高校生以下無料

御室花まつり:2023.03.18~2023.05.07

御室花拝観時間:8:30~17:30(受付17:00まで)

御室花まつり 特別入山料:大人 500円(御所庭園との共通券 1,100円);高校生以下無料

半木 (なからぎ) の道

植物園の西側、鴨川沿いには 800m ほどの八重紅枝垂れ桜のトンネル、半木 (なからぎ)の道は葉桜まで美しく、気持ち良い散歩道です。

満開時期:4月中旬

入場料:無料

京都植物園

満開時期:3月中旬から4月初旬

開園時間:9:00~17:00(入園は16:00まで)

入園料: 大人200円、高校生150円、中学生以下無料

ライトアップ:2023.03.25~2023.04.09 日没〜21:00(入園は 20:00まで)

嵐山

自然豊かな山々と桂川、渡月橋を背景に桜の景色をお楽しみいただけます。川沿いの散歩や貸しボートからの花見も楽しめる場としても最適です。

満開時期:3月下旬から4月中旬

入場料:無料

エリアのおススメ和菓子店:老松嵐山店 峯嵐堂

おすすめランチのお店:松籟庵 湯豆腐嵯峨野 嵯峨おきな うどんさが美 鳥居本遊山

グーグルマップより花見スポットを見る:

Genji Kyoto 花見スポット https://maps.app.goo.gl/jJUXvGpDRq988jeo7?g_st=ic

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