浮舟庭・『ヤナギの名』

このビデオでは、Genji Kyoto の庭園デザイナー、マーク・ピーター・キーンが、人や物の名前に込められた意味と、名前を変えると世界が違って見えることについて話しています。 当ホテルのロビーにある枯山水は、源氏物語の「浮舟」にちなんで「浮舟」と名付けられました。 

千年前に書かれた紫式部の小説の中で、「浮舟」は、二人の恋人の間で揺れ動き、自分がどちらに翻弄されているのかわからなくなっている人物の比喩として使われています。マークは、浮舟庭の舟で、浮舟と呼ばれた女性が求婚者のうちの一人と舟に乗って宇治川を渡る様子を表しています。更に、この苔むした石は、銀河系を漂う私たちの惑星・地球を象徴し、自然や私たちすべてを乗せ、生命の永遠性を表現しています。

マークの新書『ヤナギの名』では、「名前には、どのような意味があるのか」を探求しています。 私たちがヤナギと呼ぶ木から始まり、その木を取り巻く有機的、無機的な生命力について考察します。- それらが一体となってヤナギの本当の姿を作り上げているのだ。

そのように物事を捉えれば、独立した個々の存在など何もなく、力の合流であり、相互作用の集合体であることに気づく。 それこそが世界の現実なのかもしれない。 

この本からの抜粋を引用する:

「名前は、「違い」をしめして、あるものを群れから切り離し、他のものと区別する。それは、世界を理解するために言語を使用する一つの方法である。しかし、結果として「違い」というレンズばかりで、ものごとを見てしまうと、万物のつながりは見えにくくなってしまう。もし、他のものと密接に関係していることに注目して名前をつけるならば、私たちの世界観は一変するはずだ。」

是非、Genji Kyoto のロビーの浮舟庭、客室の坪庭、屋上のスカイフォレストガーデンは、マーク・ピーター・キーン作です。ご滞在の際に、お楽しみください。ご予約は、genjikyoto.com にて承ります。

「ヤナギの名」他、マーク・ピーター・キーン著書のご注文はこちら: mpkeane.com

Previous
Previous

京の七夕 2024

Next
Next

京都の桜を満喫しましょう!